ある程度学習が進んでくると怖さを感じるようになるのが選択式試験。
かなり正確に覚えていないと解答出来ない事もありますし、全く勉強していない箇所から出題されたらお手上げ。
と考え始めると、どんどん勉強範囲が広がっていく。
そんな選択式試験で大事なのは暗記なんでしょうか?
目次
選択式試験に大事な事
第47回社労士試験選択式の傾向
まずは直近の第47回社労士試験(2015年)の選択式試験の傾向を見ていきましょう。
労働基準法
労働基準法は1と2は最高裁判所の判例からの出題。
3は正確な暗記が必要な問題です。
安全衛生法
労働安全衛生法は4は楽な問題ですが、5の問題は記憶するのは厳しいように感じます。
労災
1の設問は特別加入に関する問題ですが、A、B、Cとも暗記するのは厳しいでしょう。
2の設問は第三者に関する問題ですが、これも暗記は難しい。
雇用保険
1の設問は高年齢求職者給付ですが、ここは正確な暗記が必要。
2の設問は教育訓練給付金ですが、ここも暗記でいけそう。
3の設問は未支給の請求ですが、ここもしっかり暗記しておきたい。
4の設問は日雇いですが、ここも暗記でいけますね。
労働に関する一般常識
労一はグルーピングされている問題で1が中高年者縦断調査、2がワーク・ライフ・バランスですが、全て暗記は不可能。
社会保険に関する一般常識
1の設問は社労士法の目的条文。ここは全て暗記は無理でもある程度記憶していればいける問題
2の設問は児童手当法のここも目的条文。児童手当法の目的条文まで暗記するのはちょっと酷ですね。
3の設問は介護保険法のこれも目的条文。ここも暗記は難しい。
4の設問は高齢者医療確保法。これも暗記は無理だけど聞いたことはあるかも。
健康保険
1の設問は70歳に達した人の療養の給付の負担の問題ですが、ここはしっかりと覚えておきたい。
2の設問は厳しい問題ですね。
厚生年金
特別支給の老齢厚生年金の問題ですがAとBの選択肢はなんとかなりそう。
C~Eはなかなか厳しい問題です。
国民年金
1の設問は委任の問題ですが、ここは記憶してればいけそう。
2の設問は20歳前傷病の問題ですが、ここも記憶しておく必要あり。
3の設問は覚えていれば解けそうという感じですが、こんなとこ覚えてるかな?!
選択式試験の分析
一通り問題を見ていったところで、暗記で取れる問題数を見ていきましょう。
労基法 1問
安衛 1問
労災 0問
雇用 5問
労一 0問
社一 1問
健保 2問
厚年 2問
国年 4問
ということでトータル16問くらいでしょう。
この数は例年あまり変化がありません。
つまり選択式試験は暗記だけじゃ攻略できない!
ということです。
選択式試験は国語の試験と呼ばれることも有ります。
労働保険、社会保険、労務管理の知識、さらに一般常識をフル活用し、前後の文脈から正解を導き出す必要があるんです。
ですのでこちらでもお伝えしたとおり、選択式試験は問題集をイッパイやってれば解けるって訳では無いということです。
選択式試験の解答の仕方はまた別途紹介します。
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